ドイツ語版ゲーム

ドイツ語の過去形

今までは「~は~です」などの単純なことしか ドイツ語で言えませんでしたが
過去形を覚えればちょぴり時間に関することが言えるようになります。
ただし、ドイツ語での会話では過去のことを述べたい時は現在完了形が多く使われます。 下の法に現在完了形を記述していますので目を通しておきましょう。

ドイツ語過去形の2種類


ドイツ語には規則動詞と不規則変化動詞の2つがあります。

規則変化動詞

英語では過去形には動詞の最後に ed をつけますが ドイツ語では te をつけます。
このタイプの変化をするものを規則変化動詞とよびます。
代表的なものにlernenがあります。

lernen → lern + te → lernte
学ぶ
lieben → lieb + te → libte
愛する

不規則変化動詞

こちらは一つ一つの動詞がが特殊な変化をするので 一つ一つ覚えていかなければいけません。 このタイプの変化をするものを不規則変化動詞と呼びます。

sein→war
~である・いる
haben→hatte
持っている
kommen→kam
来る

過去形は活用する


主語に応じて過去形は変化します。 ここでは規則変化動詞と不規則変化動詞の主語に応じた変化をご紹介します。
○がついているichとerが主語の時のみ、eやtを付けないという点にご注意下さい。

規則動詞 lernen 不規則動詞 sein
ich lernte○ wir lernten ich war○ wir waren
du lerntest ihr lerntet du warst ihr wart
er lernte○ sie lernten er war○ sie waren

ドイツ語の文章から過去形を探してみよう



ここでは、映画「プラダを着た悪魔」のドイツ語版からちょぴりドイツ語の過去形をみましょう。
どんな風にドイツ語の過去形が文中に入っているのかをお見せします。
もし、ドイツ語版のDVDをお持ちでしたらぜひ発音を確認して下さいね。

Und dann war noch irgendwas mit Simone, Frankie, noch jemand...

シモーネ、フランク…何とかという人にもどうくしろと…

Sie braucht Röcke von Calvin Klein.

カルバン・クラインのスカートが要るって

Dann war noch irgendwas mit einem Pony.

それにポニーのことも言ってた

ちょぴり簡単だったかもしれまんが、warが2回でてきますね。
ここでのセリフは意訳になりますので注意してくださいね。

過去分詞を使った現在完了形


「~に行きました」などの現在完了形は過去分詞を使います。
だいたいの完了形は「haben + 過去分詞」になります。
特殊なものにsein助動詞があります。

Gestern habe ich dich gesehen.
昨日君を見かけたよ

sein+過去分詞となる場合
自動詞(「~を」にあたる4格目的語をとらない)で
a)場所の移動を表す「行く、来る」などの動詞 : gehen,kommen
b)状態の変化に表す「~になる」などの動詞 : werden

Wann bist du gekommen?
いつ来たの?

②上の①に対して例外となるいくつかの動詞: sein, bleiben
seinは「ある」、bleibenは「とどまっている」という意味ですから場所も状態も変化しませんがseinをとる例外です。

Ich bin alleine im Hotel geblieben.
私は一人でホテルにとまっていました。

過去形を使う場面
普段の会話では現在完了がよく使われますが 過去形をよく使う場面は以下の2つがあります。

①sein, habenとwollenなどの話法の助動詞
Ich war krank und hatte Fieber.
私は病気で熱がありました。
②昔話・おとぎばなしや小説などで過去のことを物語るとき
Es war einmal ein König.
昔々一人の王様がいました。

分離動詞の過去分詞


Wann sind Sie zurückgekommen?
いつ帰ってきたのですか?

この文章の動詞はzurückgekommen「戻ってくる」という自動詞で「場所の移動」を 表すためseinを助動詞とします。
さらに分離動詞なのでzurück+gekommenという分離動詞になっています。
分離動詞は現在形でも過去形でも前つづりを分離します。
分離動詞がわからない場合は下で意味を確認しておきましょう。


過去分詞でgeがつかない動詞
過去分詞には規則動詞(ge_t)でも、不規則動詞(ge_en)でも、geがつきましたが いくつかgeがつかない動詞があります。

①-ierenで終わる動詞:studieren - studierte - studiert (勉強する)

②be-,emp-,ent-,er-,ge-,ver-,zer-の前つづりがつく動詞:
bekommen - bekam - bekommen (手に入れる)

分離動詞の説明


ドイツ語では前置詞や副詞が前つづりになって融合します。
それを分離動詞と呼びます。

Ich seige hier aus.
私はここで降ります

文の最後にあるausは、動詞steigenと結びついて「(乗り物から)降りる」の意味になります。
分離動詞=分離する前つづり+動詞
aussteigen = aus+steigen

このグループに属する動詞は、分離動詞と呼ばれ
上の例文のように分離して前つづりが文章の最後に置かれます。
辞書で意味を調べる時は、文章の前後の前つづりをつけた不定形で探します。

また、文章の中で不定形で使われる時は、当然前つづりをつけた形になります。

Ich muss hier aussteigen.
私はここで降りなければならない

代表的な分離の前つづり
ab-,an-,auf-,aus-, bei-,ein-,her-,hin-, mit-,nach-,vor-,zu-

最後に


ここでは、「ドイツ語の過去を表す時は大体の場合現在完了形を使う」 「分離動詞の完了形は特殊な変化がある」 ということを頭に入れておきましょう。

人に何かを伝える時、多くの場面で過去におこったことを説明しなければなりません。
過去形を使えることでよりネイティブとのコミニケーションで 豊富な表現を使えるようになるのです。 ぜひここで身につけておきましょう。

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